産後の出血「悪露(おろ)」はいつまで続く?先輩ママに聞く「悪露」体験談 | NAKED.(ネイキッド)

産後の出血「悪露(おろ)」はいつまで続く?先輩ママに聞く「悪露」体験談

Written by 土屋絵美

みなさんは「悪露(おろ)」という言葉をご存知ですか?

実は、私は妊娠するまで(正確には妊娠後期まで)この言葉を知りませんでした。もちろん読み方も…。今回は、プレママさんから産後間もない新米ママさん、さらに新米パパさんにもぜひお伝えしたい「悪露の話」をお届けします。

INDEX

そもそも「悪露」ってなに?

悪露とは、出産時の胎盤剥離による子宮内膜からの出血や、子宮が妊娠前の元の状態に戻る際に子宮内部や子宮頚管、膣から排出される分泌物のこと。妊娠や分娩によって変化したカラダがもとに戻るまでの平均6週間を「産褥期(さんじょくき)」と呼びますが、ほとんどの女性はその期間中、この悪露と付き合うことになります。

悪露の期間は、個人差はあるものの約1か月間で終わる人が多く、あまり長く続く場合は子宮内に胎盤が残ってしまっているなどの状態が考えられます。例えば、胎盤が子宮内に残りそれが子宮に癒着してしまうと、炎症を起こし発熱につながる恐れも。それ以外の病気が疑われる可能性もありますので、状態によっては早めに医師の診察を受けるのが賢明でしょう。

ちなみに、母乳をあげているお母さんは子宮の戻りが良いため、早めに悪露が終わる傾向にあるようです。悪露は、「子宮が元の状態に戻っている」という一つのサインなのですね!

聞いてはいたもののやっぱり大変!パパは知らない先輩ママの仰天「悪露」話

驚く女性

先ほど“妊娠後期まで悪露という言葉を知らなかった”とお伝えしましたが、その理由の一つが、私自身、周囲でも比較的早めに妊娠したこと。当時は仕事も忙しく、妊娠期間中もいわゆる『プレママ向け雑誌』などにゆっくり目を通す時間もなかった私。区が主催する『母親学級
』にすら出席できず、出産の予備知識がほぼゼロのまま産休に入りました。

そんな私が悪露の存在を知ったのは、産院から入院直前に支給された『産褥キット』がきっかけ。その大きなバッグの中には、見たこともない巨大サイズのシート?ナプキン?のようなものが入っていました。後から知ることになりましたが、この巨大ナプキンは『産褥パッド』という名称。ちなみに英語では“Maternity Pads”といいます。あまりの大きさに、実家で飼っているペット用の『おしっこシート』を思い出してしまったほど…。

「これは何に使うのですか?」と思わず看護師さんに聞いてしまいました。そこで初めて悪露の話を聞いたのですが、出産前は「こんなに大げさなものでなくても、生理用ナプキンの“多い日用”で事足りるんじゃないの??」と甘く見ていたのです。そう、出産前までは…。

  
私の壮絶な出産ストーリーはここでは割愛させていただきますが、分娩台からベッドに戻るときには既にお股にしっかりと装着されていたこの物体。なんだかごわつくなぁと思いながらも、助産師さんにあてがわれるままに装着し、数時間後、赤ちゃんのオムツ替えではなく、私の“オムツ”替えが…。すると、その巨大シートがひたひたになるほどの鮮血が!!!それを目にしただけでふらっと倒れかけましたが、そこは母強し!何とか意識を飛ばさないよう持ちこたえたのを覚えています。

入院中の1週間は、シートがどっしりと重くなるほどの鮮血や、ゴロっとした血の塊のような物体がだらだらと出続けました。

無事退院し、里帰り後しばらくは特に悪露の様子も変わらず、シートを頻回で交換。しかし産後2週間が経つ頃には、生理用ナプキンの“多い日用”で事足りる程度の量に。そして、産後3週間頃にはぐっと量が減り、色も茶色っぽく変わっていったと記憶しています。完母で育てていたおかげか、徐々に通常の生理程度の量に減り、約1か月で無事、私の悪露生活は終焉を迎えました。2人目の出産の時も、たまたまなのか体質なのかわかりませんが、1人目のときと悪露の期間や変化は同じような感じでした。

いつまで続く!?変化する「悪露」の色や量について

うなだれる女性

このように私はある意味“教科書通り”の悪露生活を送りましたが、それでも始めの頃は「これがいつまで続くんだろう?」と不安になったのをよく覚えています。ただでさえ出産の疲労と睡眠不足でふらふらなのに、見たことのない量の鮮血が毎日出続けるのですから!
ここでは、悪露の平均的な期間と、変化する色や量を詳しくみていきましょう。

  
● 悪露の期間について

前述の通り、これは人によってかなりの個人差があると言われています。2か月以上続いたという人もいれば、2週間でほとんど終わったという人も。一般的には“1か月”という期間が目安になっているようです。

ママにとって“産後初めてのベビー連れ外出”になることが多い通称『1か月検診』。その際に子宮の戻りを診てもらい、異常が認められない場合、悪露が続いていたとしても「経過観察で」と言われることが多いようです。

しかし、鮮血が続いたり、逆にほとんど悪露が出なかったり、また途中から量が増えたり、いやな臭いがしたり、熱が出たりなどする際は、何らかの異常も考えられます。おかしいなと思ったら、1か月検診を待たずに速やかに医師に相談しましょう。

  
● 悪露の色について

出産直後の悪露の色は、一般的にワインのような少し暗めの赤色。そしてすぐに鮮血に近い赤色になります。しばらくするとコーヒーのような褐色に変わっていき、その後黄色から白色(おりもののような色)へと、色が薄まっていく傾向にあります。こうした色の変化も、悪露の期間と同様に人それぞれ。少しずつ薄くなっていくことが確認できれば、それほど敏感に心配しなくても良さそうです。ただし、急に鮮血が出たり、全く出なくなったり、その他何か異変を感じた際は、やはり医師へ一度相談したほうが安心ですね。

  
● 悪露の量について

悪露の量にも個人差がありますが、一般的に悪露の総量は500~1000mlといわれています。ちなみに生理は20~140mlが正常とされていますから、その量の違いに驚く方も多いはず。トイレに行く度にこまめに産褥パッド、もしくは生理用ナプキンを交換し、悪露の漏れを防ぎましょう。

意外にトラブル多発!かぶれや痒みなど「悪露」のトラブル

シャワー

私もそうでしたが、悪露の期間中に“かぶれや痒み”に悩む人も多いようです。ただでさえ産後は肌がデリケートになっている時期。一般的に1週間程度の生理と比べ、1か月も続く悪露と上手に付き合うには、どうしたらよいのでしょうか。

ナプキンによる肌トラブルを防ぐには、とにかく清潔を保つことが第一。私は、こまめにナプキンを替えるのはもちろん、トイレのビデ機能を駆使しました。一人目は真冬の出産でしたが、寒い中でも毎日のシャワーは欠かせません。

さらに、肌への刺激をなるべく減らそうと、トイレットペーパーやナプキンも、このときばかりは少々値が張る高品質のものを使用。ついつい妊娠前に使っていた生理用ナプキンのストックを使いたくなるものですが、そこが運命の分かれ道です!特に敏感肌さんは、産褥期専用のお肌に優しいものを新たに用意し、使用するようにしましょう。

そこまで対策していた私でも、1か月ものナプキン生活の途中には、我慢できないほどの痒みを感じることも。私はシャワーの回数を増やすことで悪化は免れましたが、これが続く場合、皮膚科などで弱めのステロイド剤を処方してもらう人もいるようです。

先輩ママ直伝「悪露」との上手な付き合い方

ただでさえ慣れない育児にてんやわんやの出産直後に、ベビーだけでなく、まさか自分自身のカラダのケアにまで悩むことになるなんて思いもよらなかった私。悪露についての知識が皆無だったため、看護師さんなどに都度アドバイスを求めながら、なんとか乗り切ったものです。
  
● 悪露の漏れ防止法

悪露は想像以上の量が出ますので、悪露の漏れに関しては、今まで培ってきた「生理時の漏れ対策」が何の役にも立たない!という心構えで臨みましょう。

私は悪露の漏れ防止のために、入院中は産褥パッドの上に産褥ショーツを着用した上、布団用のシートを設置(寝返りなどでぐちゃぐちゃになりますが、その都度シワを伸ばして使用)していました。

よく「産褥ショーツっているの?」と初めての出産を控えた友人に聞かれることがありますが、私はやっぱり必要だったなという感想です。生理用ショーツよりも防水面が広いため、漏れが防げるうえ、入院中、頻回に訪れる産後経過の検診時にも、この産褥ショーツは重宝したものです。

なお、退院後のショーツは、私の場合生理用のもので事足りました。言うまでもないことですが、悪露の期間中のタンポンの使用は避けましょうね。

  
● 肌トラブルにはナプキン選びがポイント

今振り返ってみると、悪露と上手に付き合うためには、とにかくお肌を考えた産褥パッドやナプキン選びが重要だったなというのが正直な印象です。
現在一般的に販売されている産褥パッドは、いずれも産後のデリケートなお肌を考慮した優しいものがほとんど。「産後」や「産褥期」とうたう専用の産褥パッドを買えば、どれも失敗が少ないのではないかなと思います。

例えば、ムーニーから発売されている「お産用ケアパッド」は、肌への接着面を少なくした波状シートを採用。さすがオムツメーカーの商品だけあって、肌あたりがとにかく優しいのがポイントです。余談ですが、会陰切開の傷口もナプキンの繊維に引っかかるとそれはもうなんとも言い表せない痛みでして…。そんな痛みにも優しいのがこちらの商品です。

ポリマーは破水時にも使えるほどの吸水性。さらに立体的なギャザーがついているので、万が一のときも横漏れをしっかり防いでくれます。

サイズですが、産後すぐに使うのは「L」ですね。「お産用ケアパッド」はLサイズだと5枚入りです。入院中には産褥パッドの用意があるところがほとんどですが、もし肌に合わなかったときのことを考えると2、3パック程度用意しておけば安心ではないかなと思います。ちなみに退院後はすぐMサイズに切り替えたという記憶があります。
万が一の破水時にも役に立つので、出産前から余裕を持って用意しておいて損はないと思いますよ!

いかがだったでしょうか?
ベビーのケアを最優先する日々のなかで、自分のカラダのことは二の次にしてしまいがち。産後に待ち受けるこの悪露生活はできるだけラクをして乗り切り、愛しいベビーとの時間をたっぷりと楽しみたいものですね!

土屋絵美

土屋絵美

ライター
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30代2児の母。日系航空会社、大手広告代理店勤務を経てシンガポールに移住。現地法人にて制作業務、ライティング業務に携わりました。帰国後はママのためのNPO団体事務局員兼フリーライターとして活動中。
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